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アレルギー情報センター学会、研究会、講演会情報第54回日本アレルギー学会総会

学会、研究会、講演会情報

 環境中アレルゲンモニタリングと気管支喘息における環境整備の効果

西岡アレルギークリニック
西岡 謙二〔にしおか けんじ)
日本小児科学会認定・専門医
日本アレルギー学会認定一専門医

 気管支喘息、アトピー性皮膚炎、通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギーといったアレルギー疾患は、それぞれの疾患に対して主要な原因となるアレルゲンが存在します。気管支喘息ではダニ、カビ、ペット、ゴキブリ、アトピー性皮膚炎ではダニ、プドウ球菌、カビ、食物、通年性アレルギー性鼻炎ではダニ、カビ、ペット、花粉症ではスギ、ヒノキ、ハンノキ、イネ科植物、雑草、食物アレルギーでは卵、牛乳、小麦、大豆が、それぞれ主要な原因アレルゲンとなっています。これらのアレルゲンの中でダニアレルゲンがアレルギー疾態において最も重要な原因です。
 言い方をかえれば、アレルギー疾憲患者さんのどの年齢においても最も重要なアレルゲンとも言えます。現在は、ダニをはじめとしてネコ、イヌなどのアレルゲンが定量的に測定可能となっています。アレルゲン量の測定としては寝具、寝室、居問の塵を掃除機で採取したものを測定するのが最も一般的です。今回この方法を用いて、寝具塵中ダニアレルゲン量の測定と気管支喘息患者さんの喘息発作の関係をお話します。気管支喘息患児24名を対象に、決められた掃除メニューをおこなってもらい、1年間毎月1回家庭訪問をおこない、寝具、寝室、居間のダニアレルゲン量を測定しました。結果は、著明なダニアレルゲン量の減少とともに喘息発作回数の著明な減少を認めました。ここではまた、血液検査でダニ陰性の喘息患児においてもダニアレルゲン対策は効果があることをお話します。次に、気管支喘息患者さんにお勧めする掃除メニューをこ紹介します。まず掃除する順番は寝具から、ついで寝室、居間の順で行うことをおすすめします。これは、寝具に最も多くのダニアレルゲン量が存在するという科学的なデータに基づきます。寝具対策は布団力バーの丸洗いと布団の天日干しと掃除機による清掃を行います。寝室と居問の床はフローリングが理想的です。絨毯は除去するのが望ましいです。その他、具体的な方法について細かくご紹介します。最後に、治療の最終目標は治癒です。薬物療法による症状の消失は治癒とは言えません。他の疾患と同様に成人の喘息患者さんにおいても治癒は現実的に困難なことが多いのです。しかし、十分な環境整備の実行によって、症状の軽減や治療薬を減らすことは可能です。特に、小児においてはより効果が現れやすいのです。気管支喘息の原因はダニアレルゲンだけではありませんが、原因としてダニアレルゲンが最も重要です。ダニアレルゲン対策は、治癒に近づけるために患者さん自らが行うことが出来る、一番はじめに行う治療法です。

図1

図2

図3

図4


■ 第54回日本アレルギー学会総会より
> 環境中アレルゲンモニタリングと気管支喘息における環境整備の効果
アトピー性皮膚炎におけるスキンケアの重要性
気管支喘息のより良い自己管理のための医師、患者間のパートナーシップの重要性
花粉飛散モニタリングと各種予防グッズの効果


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